名探偵コナンに登場する怪盗キッド。変装の名人・超一流魔術師、確保不能の大怪盗。しかしてその正体は、工藤新一と同学年・高校２年生の黒羽快斗。
本来は、青山剛昌さんの別作品「まじっく快斗」の主人公で、コナンに最初に出た時はあくまでゲスト出演の予定だったとか。しかしその後、原作でも何度も登場し、映画でも何度もメインキャラとなりました。本来のまじっく快斗で描かれるものより、名探偵コナンに登場した怪盗キッドの方が、多いかもしれないくらいです。
別作品の主人公であるため、コナンとの対決ではおよそ互角の戦いを繰り広げ、コナンに勝てないものの確保にまでは至らず、大抵は両者に花を持たせる形で終わっています。
顔だちが工藤新一とそっくりであることは、コナンでの初登場から示唆され、映画でもよく工藤新一に変装して登場します。変装といっても、元々顔だちがそっくりなため、人工皮膚の必要がなく、顔を引っ張っても変装が解けません。
運動神経は抜群なのですが、実は戦闘能力はないそうです。
実は顔だちが同じであることには理由があると、青山先生が仰っていて、昨年の劇場版名探偵コナンでは、彼が実はコナン＝工藤新一と従兄弟同士であることが明らかとなりました。
とはいえ、まじっく快斗と名探偵コナンの世界は、限りなく重なり合いながらも別世界。まじっく快斗は魔法がある世界、名探偵コナンは魔法がない世界。まじっく快斗に出てくる魔女・小泉紅子は、名探偵コナンの世界では存在しないと、青山先生の談です。