沖矢昴の初登場回は、原作単行本60巻です。今では誰でも知っていることですが、彼の正体は死んだと思われていた赤井秀一でした。それが初めて明かされたのは、劇場版名探偵コナン「異次元の狙撃手」です。
元々は、コナンの同級生が、少年探偵団に相談したいことがあるということで、その同級生の住む「木馬荘」というアパートまで行ったところ、そこはまる焼けで、焼け出された住人の一人が、27歳の大学院生沖矢昴でした。住むところが無くなったという彼に、コナンが紹介したのが、何と工藤邸。よく知らない相手を阿笠邸の隣に住まわせることに灰原哀は大反対しますが、その時のコナンの言い訳が「ホームズ好きに悪い人はいないから」でした。
もちろん、「ホームズ好きに悪い人は居ない」なんて能天気な言い訳は大嘘でした。何しろコナンは「ホームズフリーク殺人事件」で、ホームズ好き同士の殺人事件を経験しているのですからね。
沖矢昴の正体は赤井秀一。コナンはもちろん、最初からそのことを知っていました。何しろ、赤井秀一死亡偽装計画を立てたのは他ならぬコナンだったのですから。
青山先生が熱烈なファーストガンダムファンで、シャアのファンだということを知っている一部の読者（筆者も）が、彼の正体に気付いていました。
沖矢昴→お・キャスバル、沖矢昴の名は、赤井秀一のモデルとなったシャア・アズナブルの本名：キャスバル・レム・ダイクンから来ていることが丸わかりだったからです。演じる置鮎龍太郎さんんと名前が似通っているのは偶然です。